項目
なみなみ
naminami
「なみなみ」は、コップやお皿などの容器の縁(ふち)まで、液体がいっぱいに入っている様子を表す言葉です。
意味
短い意味
主に水やお酒、スープなどの「液体」に対して使われます。今にもこぼれそうなくらい、表面張力で盛り上がっている状態を視覚的に表現します。人に飲み物を注ぐ時に使うと、「たっぷりサービスする」という肯定的なニュアンスになります。
- 液体を縁まで注ぐ動作
- 液体が縁まで入っている状態
意味の整理
注ぐ動作
あふれそうなくらいまで、容器に液体を注ぐこと。
ワインをなみなみと注ぐ
満ちた状態
容器の縁まで液体がいっぱいに入っている状態。
なみなみと入ったお茶
使い方のメモ
使い方
なみなみと + 動詞
最も一般的な形で、「と」をつけて液体が注がれたり入っていたりする様子を表します(例:なみなみと注ぐ)。
なみなみの + 名詞
縁まで液体が入っている名詞を修飾する時に使います(例:なみなみのワイン)。
使い方
よく使う表現
なみなみと注ぐ
縁までいっぱいに入れる
なみなみとつぐ
お酒などの飲み物を縁まで注ぐ
なみなみと入っている
こぼれそうなくらい入っている
グラスになみなみと
グラスの縁の高さまで
ニュアンス
場面ごとのニュアンス
| よく使う場面 | ニュアンス | 使い方のメモ |
|---|---|---|
| お酒などを注ぐ時 | positive | 相手にたっぷりサービスする、おもてなしの心を表します。 |
| 容器を持ち運ぶ時 | neutral | 表面張力で盛り上がっており、少しでも揺らすとこぼれてしまう危険性を伴います。 |
似ている語
似た語との違い
| 似ている語 | 使う場面 | 同じではない点 | 短い例 |
|---|---|---|---|
ぱんぱん ぱんぱん / contrast | 液体ではなく、空気や固体が限界まで詰まって張り詰めている状態を表す場合。 | 「なみなみ」は液体の上面の限界を表すのに対し、「パンパン」は容器全体が内側から膨らむ限界を表します。 | 鞄がパンパンだ。 |
たっぷり たっぷり / similar | 液体に限らず、時間や量などが十分に多くて余裕があることを表す場合。 | 「たっぷり」は量が多いことに焦点を当てますが、「なみなみ」は物理的に容器の「縁まで」あるという視覚的な状態に限定されます。 | シロップをたっぷりかける。 |
使い方のメモ
よくある間違い
本などが箱に詰まっている状態を「なみなみ」と言ってしまうこと。
固形物の場合は「いっぱい」や「パンパン」を使います。「なみなみ」は液体にだけ使います。
動詞の前に「と」をつけずに使ってしまうこと。
自然な日本語にするには「なみなみと注ぐ」のように「と」が必要です。
例文
例文
おじいちゃんは日本酒をグラスになみなみと注いだ。
おじいちゃんは にほんしゅを グラスに なみなみと そそいだ。
文字どおりお酒をたっぷりと注いでサービスする様子を表しています。
コーヒーがカップになみなみと入っていて、こぼれそうだ。
コーヒーが カップに なみなみと はいっていて、 こぼれそうだ。
視覚的表面張力で今にもあふれそうな視覚的な状態を表しています。
スープ皿になみなみとスープがよそわれている。
スープざらに なみなみと スープが よそわれている。
視覚的スープなどの汁物をたっぷり盛り付ける時にも使われます。
ビールをなみなみとついで、みんなで乾杯した。
ビールを なみなみと ついで、 みんなで かんぱいした。
文字どおり宴会などで、グラスいっぱいに飲み物を注ぐ楽しい場面です。
雨水がバケツになみなみと溜まっている。
あまみずが バケツに なみなみと たまっている。
視覚的意図的に注いだものだけでなく、自然に水がいっぱいになった状態にも使えます。
似ている語
質問
箱の中に本がなみなみと入っている、と言えますか?
いいえ、言えません。「なみなみ」は液体にだけ使います。本などの固形物の場合は「いっぱい」や「パンパン」を使います。
「たっぷり」と「なみなみ」の違いは何ですか?
「たっぷり」は量が多いことを表しますが、「なみなみ」は容器の「縁(ふち)まで」という物理的な限界に達している視覚的な状態を表します。
ポジティブな意味ですか?それともネガティブですか?
お酒などを注ぐ場合は「サービスが良い」というポジティブな意味になりますが、持ち運ぶ時にこぼれそうな場合は「危ない」という注意のニュアンスになります。
出典の詳細
- 項目ID
- 2397230
- 出典
- JMdict_english
- 版
- -
- 確認メモ
- 特別なメモはありません
- 表示言語
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