項目
ぼっと
botto
火が急に燃え上がったり、熱を帯びる様子、または頭や視界がはっきりしない状態を表します。
意味
短い意味
この言葉には大きく二つのイメージがあります。一つは、火が勢いよく燃え上がったり、顔が急に熱くなって赤くなったりする「突然の熱・光の広がり」。もう一つは、考えがまとまらず頭が働かない状態や、遠くのものがはっきりと見えない「ぼやけた・焦点の合わない状態」です。濁音の「ぼ」から始まることで、少し重たい印象や、広がりが大きい印象を与えます。
- 炎が燃え上がる
- 顔が赤くなる
- 頭が働かない
- 視界がはっきりしない
意味の整理
炎・熱
火が勢いよく燃え上がったり、急に熱を帯びたりする様子。
火がぼっと燃え上がる。
赤面
熱や恥ずかしさなどで、顔に急に血が上って赤くなる様子。
顔がぼっと赤くなる。
放心・忘我
意識がはっきりせず、何かを集中して考えられない状態。
頭がぼっとしている。
ぼやける
物事の輪郭がぼやけて、はっきりと見えない様子。
遠くに明かりがぼっと見える。
使い方のメモ
使い方
ぼっとする
「何も考えられない状態になる」や「体に急に熱を感じる」ことを表します。
ぼっと + 動詞
「赤くなる」「見える」「燃える」などの動詞の前に置き、その状態を修飾します。
顔がぼっと + 動詞
顔に血が上り、急激に熱を感じて赤くなる様子を表す定番の表現です。
火がぼっと + 動詞
火が突然勢いよく燃え上がる様子を表す定番の表現です。
使い方
よく使う表現
火がぼっと燃える
火が急に燃え上がる
ぼっと燃え上がる
急に勢いよく燃える
顔がぼっと赤くなる
顔が急に熱くなり赤くなる
頭がぼっとしている
頭が働かず、ぼんやりしている
ぼっと立ち尽くす
何も考えずにただ立っている
ニュアンス
場面ごとのニュアンス
| よく使う場面 | ニュアンス | 使い方のメモ |
|---|---|---|
| 火について | 中立 | 空気を巻き込んで火が勢いよく大きくなる様子を表します。 |
| 顔・体について | 中立 | 風邪による熱や、恥ずかしさによって、急に顔に血が集まる感覚です。 |
| 精神状態について | ネガティブ | 集中していない、あるいは何も考えていない状態を表すため、注意される原因になることがあります。 |
似ている語
似た語との違い
| 似ている語 | 使う場面 | 同じではない点 | 短い例 |
|---|---|---|---|
ぽっと ぽっと / similar | 小さく火がつく様子や、かわいらしく頬が赤らむ様子を表す場合。 | 「ぼっと」の方が、火の勢いが大きいことや、感覚が鈍く重たいことを示します。 | 頬がぽっと赤くなる |
ぼーっと ぼーっと / similar | 「放心状態」や「ぼやけた視界」が、継続して長く続いていることを強調する場合。 | 「ぼっと」には「急に火が燃える・熱くなる」という瞬間的な意味がありますが、「ぼーっと」は時間が長く続くニュアンスに特化しています。 | ぼーっとテレビを見る |
ぼんやり ぼんやり / nearby | 物事の輪郭や記憶、意識がはっきりしない状態全般を指す場合。 | 「火が急に燃え上がる」「顔が急に熱くなる」という意味は含まれません。 | ぼんやりと見える |
使い方のメモ
よくある間違い
爆発のような大きな破壊音に「ぼっと」を使うこと。
「ぼっと」は炎が急に広がる様子や熱気のことです。爆弾などの大きな音には「どかん」を使います。
人の知能が低いことを意味すると誤解すること。
あくまで「一時的に集中力が欠けている(放心状態)」ことを表し、知能の低さを表す言葉ではありません。
例文
例文
ストーブに火をつけると、ぼっと燃え上がった。
ストーブに ひを つけると、ぼっと もえあがった。
文字どおり火が勢いよく急激に燃え広がる様子を表しています。
恥ずかしくて、顔がぼっと赤くなるのを感じた。
はずかしくて、かおが ぼっと あかくなるのを かんじた。
視覚的急激に顔に血が上り、熱さを感じて赤くなる様子を表しています。
熱のせいで、一日中頭がぼっとしていた。
ねつのせいで、いちにちじゅう あたまが ぼっとしていた。
比喩的病気などで思考力が低下し、意識がはっきりしない状態を表しています。
霧の中に、街灯がぼっと浮かび上がっている。
きりのなかに、がいとうが ぼっと うかびあがっている。
視覚的周囲が見えにくい状況で、光などの輪郭が不鮮明に見える様子を表しています。
何も考えず、窓の外をぼっと見つめていた。
なにも かんがえず、まどの そとを ぼっと みつめていた。
比喩的視点も定まらず、意識もどこかに行っている放心状態を表しています。
似ている語
ぼーっと
bootto
注意力が向かず心がここにあらずの状態や、物の形が明確に見えない様子、または火が急に燃え上がる様子を表す言葉です。 放心状態などが継続して長く続いていることを強調する表現です。
ぽっと
potto
頬が赤くなったり、小さな火が灯ったり、ぼんやりしたりするような、小さく柔らかいものが突然現れる様子を表します。 火や赤面の度合いがより小さく、かわいらしい・軽い印象を与える表現です。
ぼんやり
bonyari
物事の形や記憶が明確でない様子や、注意が向かず心が集中していない状態を表す言葉です。 火・熱のニュアンスはなく、物事や意識がはっきりしない状態全般を指します。
カッと
katto
激しい怒りや強い光、または目や口を大きく開ける様子など、急激で強い変化を表します。
質問
「ぼっと」と「ぽっと」の違いは何ですか?
「ぼっと」は大きくて重い印象があり、炎が広がる時や頭が働かない時に使います。「ぽっと」は小さくて軽い印象があり、小さな明かりやかわいらしい赤面などに使います。
「ぼっと」は悪い意味ですか?
火や熱について描写する場合は中立ですが、「頭がぼっとしている」など人の意識について使う場合は、「集中していない」というネガティブな意味を含むことが多いです。
「急に」という意味でいつでも使えますか?
使えません。熱や光(火がつく、赤面する)、あるいは物が視界に浮かび上がる時のみ使われます。行動が急な場合は「急に」をそのまま使います。
出典の詳細
- 項目ID
- 2808270
- 出典
- JMdict_english
- 版
- -
- 確認メモ
- 確認が必要です
- 表示言語
- 日本語
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