項目
ひょっこり
hyokkori
人や物が、思いがけず突然現れたり見つかったりする様子を表す言葉です。
意味
短い意味
事前の約束や予測がなく、ふいに誰かが訪ねてきた時や、隠れていた動物が顔を出した時、あるいは探していた物が偶然見つかった時などに使われます。深刻な場面や危険な事態には使われず、日常の軽い驚きや偶然性を伴うカジュアルな表現です。
- 人や動物が思いがけず姿を現す様子。
- 失くした物や忘れていた物がふいに出てくる様子。
意味の整理
不意の出現(人・動物)
予想していなかった人や動物が、突然姿を見せたり顔を出したりする様子。
ひょっこり顔を出す
偶然の発見(物)
失くしていた物や忘れていた物が、思いがけない時に突然見つかる様子。
ひょっこり出てくる
使い方のメモ
使い方
ひょっこり + 動詞
突然現れる様子を説明する副詞として、動詞を修飾する最も一般的な形です。
ひょっこりと + 動詞
「と」を付けることで、少し文章語らしい響きや、状況を丁寧に描写するニュアンスが出ます。意味は変わりません。
使い方
よく使う表現
ひょっこり現れる
思いがけない時に突然姿を見せる
ひょっこり顔を出す
ふいに姿を見せる・少しだけ立ち寄る
ひょっこり出てくる
(探していた物などが)思いがけず見つかる
ひょっこりやって来る
何の知らせもなく突然訪ねてくる
ニュアンス
場面ごとのニュアンス
| よく使う場面 | ニュアンス | 使い方のメモ |
|---|---|---|
| 突然の訪問 | 中立 | アポなしでの訪問を表しますが、言葉の響きが柔らかいため、そこまで強い非難のニュアンスにはなりません。 |
| 探し物の発見 | ポジティブ | 諦めていた物が偶然見つかった時の、ちょっとした喜びや安堵感を含みます。 |
似ている語
似た語との違い
| 似ている語 | 使う場面 | 同じではない点 | 短い例 |
|---|---|---|---|
ふらっと ふらっと / similar | 特に明確な目的や計画を持たずに、気軽にある場所を訪れる時。 | 「ふらっと」は行動する本人の『目的のない気楽な心理状態』に焦点を当てますが、「ひょっこり」は『予想外に現れたという周囲の驚き』に焦点を当てます。 | ふらっと立ち寄る。 |
ばったり ばったり / similar | 街などで、知り合いと偶然出くわした時。 | 「ばったり」は『お互いが偶然出会う』という双方向の出来事に使われますが、「ひょっこり」は『一方が突然現れる』という片方向の出来事(出現)に使われます。 | 街でばったり会う。 |
使い方のメモ
よくある間違い
突然鳴った大きな音に対して「ひょっこり」を使うこと。
「ひょっこり」は視覚的な出現(姿を見せること)にのみ使われ、音には使われません。
重大な事故や犯罪者が突然現れた場面で使うこと。
言葉自体にのんびりとしたカジュアルな響きがあるため、深刻な場面や危険な状況には適しません。
例文
例文
友達がひょっこり顔を出した。
ともだちがひょっこりかおをだした。
視覚的「顔を出す」は実際に顔を見せることや、短い訪問を意味します。
猫が茂みからひょっこり現れた。
ねこがしげみからひょっこりあらわれた。
視覚的動物が隠れていた場所から姿を見せる場面によく使われます。
探していた本がひょっこり出てきた。
さがしていたほんがひょっこりでてきた。
文字どおり諦めかけていた物や、忘れていた物が偶然見つかった時の表現です。
兄がひょっこり帰ってきた。
あにがひょっこりかえってきた。
視覚的連絡もなしに急に帰宅したことを表します。
彼らはいつもひょっこり訪ねてくる。
かれらはいつもひょっこりたずねてくる。
文字どおりいつもアポなしで突然訪問してくる様子を表しています。
似ている語
質問
「突然」と「ひょっこり」の違いは何ですか?
「突然」はどんな出来事(天候、事故、感情など)にも使えるフォーマルな言葉ですが、「ひょっこり」は「人や物の出現」に限定された、カジュアルで少しユーモラスな表現です。
良いアイデアが「ひょっこり」浮かぶ、と言ってもいいですか?
通じますが、アイデアの場合は「ふと」や「ぽっかり」の方が自然なことが多いです。「ひょっこり」は具体的な人や物が現れる場面に最も適しています。
ビジネスメールで「ひょっこり伺います」と書いてもいいですか?
カジュアルすぎるため、目上の人や正式なビジネスメールには適しません。その場合は「突然お伺いし申し訳ありません」などの表現を使います。
出典の詳細
- 項目ID
- 1010630
- 出典
- JMdict_english
- 版
- -
- 確認メモ
- 特別なメモはありません
- 表示言語
- 日本語
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- ひょっと (hyotto)