項目
ちくり
chikuri
「ちくり」は、針で一瞬刺されたような鋭い痛みや、相手の痛いところを突く嫌味、または誰かの秘密をこっそり人に告げ口する様子を表す言葉です。
意味
短い意味
「ちくり」は、針や虫などによってごく狭い範囲が一瞬だけ鋭く痛む感覚を表します。また、物理的な痛みだけでなく、相手の弱点や痛いところを突いて嫌味や皮肉を言うことや、先生や上司など権力のある人に他人の失敗をこっそり告げ口すること(俗語としての使い方)も表します。
- 一瞬だけ鋭く刺さるような物理的な痛み
- 相手の急所を突くような嫌味や皮肉
- 他人の失敗や秘密をこっそり告げ口すること
意味の整理
物理的な一瞬の痛み
針で刺されたり、虫に噛まれたりした時の一瞬の鋭い感覚。
針がちくりと刺さる。
精神的な痛み・皮肉
相手の弱点をついて、精神的に少し痛むような嫌味や皮肉を言う様子。
ちくりと皮肉を言う。
告げ口
他人の秘密や失敗を、こっそりと上の人に言いつけること。
先生にちくりと告げ口する。
使い方のメモ
使い方
ちくりと + 動詞
「刺す」「痛む」「言う」「告げ口する」などの動詞の前に置き、その動作の様子を修飾します。
ちくりとする
体に一瞬の鋭い痛みを感じたこと自体を直接表現します。
ちくり(名詞:告げ口の意味)
使い方
よく使う表現
ちくりと刺す
一瞬だけ鋭く刺す。または嫌味を言う。
ちくりと痛む
一瞬だけ鋭い痛みを感じる。
ちくりと言う
相手にとって耳の痛いことや皮肉を言う。
ちくりと告げ口する
他人の失敗などをこっそりと言いつける。
ニュアンス
場面ごとのニュアンス
| よく使う場面 | ニュアンス | 使い方のメモ |
|---|---|---|
| 物理的な感覚 | 中立 | 注射の痛みや虫刺されなどを表すのに自然な表現です。 |
| 対人関係 | ネガティブ | 皮肉や告げ口を表すため、少しずるい、あるいは嫌な印象を与えることが多いです。 |
似ている語
似た語との違い
| 似ている語 | 使う場面 | 同じではない点 | 短い例 |
|---|---|---|---|
ちくちく ちくちく / similar | 刺さるような痛みが何度も連続して起こる時や、肌触りが悪い時に使います。 | 「チクチク」は痛みが何度も続く時に使いますが、「ちくり」は一瞬だけ刺すような痛みに使います。 | セーターがチクチクする。 |
ひりひり ひりひり / similar | 火傷やすり傷などで、皮膚の表面が熱を持って痛む時に使います。 | 「ヒリヒリ」は火傷のように皮膚の表面が熱く痛む時に使いますが、「ちくり」は点のような狭い範囲を刺された時に使います。 | 日焼けがヒリヒリする。 |
使い方のメモ
よくある間違い
継続する痛みに「ちくり」を使うこと。
「ちくり」は一瞬の痛みにしか使いません。痛みが続く場合は「チクチク」を使いましょう。
ビジネスシーンで報告する時に「ちくり」を使うこと。
「ちくり(チクる)」は俗語で、「告げ口」というネガティブな意味を含みます。正式な報告には「報告する」を使いましょう。
例文
例文
蚊にちくりと刺された。
かにちくりとさされた。
文字どおり虫刺されによる一瞬の痛みを表しています。
予防接種の注射がちくりとした。
よぼうせっしゅのちゅうしゃがちくりとした。
文字どおり注射針が皮膚に刺さった時の短い痛みを表しています。
彼女は笑いながら、ちくりと皮肉を言った。
かのじょはわらいながら、ちくりとひにくをいった。
比喩的相手の痛いところを突く言葉の鋭さを表す比喩表現です。
同僚が私のミスを上司にちくりと告げ口した。
どうりょうがわたしのミスをじょうしにちくりとつげぐちした。
比喩的他人のミスをこっそり報告する行動を表します。
心にちくりと痛みが走った。
こころにちくりといたみがはしった。
比喩的ふとした瞬間に感じる精神的な痛みを表しています。
似ている語
質問
「ちくり」と「チクチク」はどう違いますか?
「ちくり」は一瞬の1回の痛みですが、「チクチク」は連続して続く痛みを表します。
「チクる」という動詞はこの言葉から来ていますか?
はい、「ちくり」から派生して「チクる(告げ口する)」という動詞として広く使われています。
筋肉痛に「ちくり」は使えますか?
使えません。筋肉痛のような重い痛みや鈍い痛みには使わず、針で刺されたような表面的な鋭い痛みにだけ使います。
出典の詳細
- 項目ID
- 1077710
- 出典
- JMdict_english
- 版
- -
- 確認メモ
- 特別なメモはありません
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- 日本語