項目
しんと
shinto
周囲の音が全くなくなり、静まり返っている状態。
意味
短い意味
「しんと」は、全く音が聞こえない深い静寂を表す擬態語です。人が誰もいなくて静かな空間や、大勢の人が急に黙り込んで緊張感が漂うような場面で使われます。
- 空間の深い静寂
- 緊張などによる突然の沈黙
意味の整理
空間の静寂
部屋や風景などに全く音がなく、静まり返っている状態。
しんとした部屋
突然の沈黙
人が集まっている場所で、一斉に話し声が止んで静かになる様子。
会議室がしんとする
使い方のメモ
使い方
しんとする
動詞として働き、音がなくなり静まり返る状態への変化を表します。
しんとしている
無音の状態が継続していることを表します。
しんとした + 名詞
静まり返っている場所や空間を修飾します。
しんと + 動詞(例:静まり返る)
静かになる動作を強調する副詞として働きます。
使い方
よく使う表現
しんと静まり返る
完全に無音の状態になる
しんとする
物音がなくなる
しんとした部屋
全く物音がしない部屋
あたりがしんとする
周囲が静寂に包まれる
ニュアンス
場面ごとのニュアンス
| よく使う場面 | ニュアンス | 使い方のメモ |
|---|---|---|
| 無人の部屋や真夜中の風景 | neutral | 音が全くない深い静寂で、時に厳かさや少しの怖さを感じさせます。 |
| 衝撃的な発言の後 | negative | その場にいる全員が言葉を失い、緊張感や気まずさが漂う重い沈黙を表します。 |
似ている語
似た語との違い
| 似ている語 | 使う場面 | 同じではない点 | 短い例 |
|---|---|---|---|
しーん しーん / similar | 同じく無音の静けさを表しますが、漫画の背景などにおける「無音であることを表す効果音」としての独立した使い方がより目立ちます。 | 「しんと」は「しんとする」のように文脈の中で副詞的に状態を説明する役割が強いです。 | 部屋がしーんと静まり返る。 |
ひっそり ひっそり / similar | 人の気配がなく寂しい様子や、目立たないように静かにしている様子を表す時に使います。 | 「しんと」は純粋に「音がない」ことを強調しますが、「ひっそり」は「気配や活動の少なさ」を強調します。 | ひっそりと咲く花。 |
使い方のメモ
よくある間違い
おとなしい性格の人のことを「しんとしている」と表現してしまうこと。
人の性格には「静か」や「おとなしい」を使います。「しんと」は空間や場の空気に対して使います。
心地よいリラックスできる静けさを表すために「しんと」を使ってしまうこと。
「しんと」は無音であることが際立つため、時に緊張感や不気味さ、冷たさを伴う静けさになります。
例文
例文
誰もいない部屋はしんとしていた。
だれもいないへやはしんとしていた。
視覚的物理的な空間における完全な無音状態を描写しています。
先生が怒ると、教室はしんと静まり返った。
せんせいがおこると、きょうしつはしんとしずまりかえった。
比喩的怒られたことによる緊張感で生じた沈黙を表しています。
夜の森はしんとしていて、少し怖かった。
よるのもりはしんとしていて、すこしこわかった。
視覚的完全な無音状態が引き起こす少し怖いような雰囲気を捉えています。
彼の発言で、その場はシンとした。
かれのはつげんで、そのばはシンとした。
比喩的カタカナの「シンと」を使うことで、突然の気まずい沈黙を視覚的に強調しています。
雪が降る中、あたりはシンと静まり返っている。
ゆきがふるなか、あたりはシンとしずまりかえっている。
視覚的雪によって音が吸収され、周囲がしんと静まる自然の情景を描写しています。
似ている語
質問
図書館の静かさを「しんと」で表せますか?
物音が全く聞こえないような極端な静けさを強調したい場合には使えますが、単にルールとして「静かだ」という場合は「静か」を使う方が自然です。
「しんと」と「静か」の違いは何ですか?
「静か」はうるさくない状態や、穏やかな人柄なども広く表します。「しんと」は「全くの無音」という極端な状態に特化しており、しばしば緊張感を伴います。
なぜ「静まり返る」とよく一緒に使われるのですか?
「静まり返る」は「完全に静かになる」という意味ですが、そこに「しんと」を足すことで「全く音がしないほどの深い静寂」という状態をより生き生きと描写できるためです。
出典の詳細
- 項目ID
- 1632010
- 出典
- JMdict_english
- 版
- -
- 確認メモ
- 特別なメモはありません
- 表示言語
- 日本語
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